岩谷徹氏講演

パックマンのモンスターのアルゴリズムに関する話がとても面白かったです。
岩谷さんがプログラマーに出した要望は「モンスターが四方八方から追いかけてくる」という(プログラマから見ればとても曖昧な)ものでした。普通、アルゴリズムが全く同じであれば、モンスターはそのうち数珠つなぎになってしまうため、四方八方からという条件を満たすことができません。
そんな中、プログラマーの方が編み出したアルゴリズムは、

  • アカベエはパックマンの中心座標を追いかける
  • ピンキーはパックマンの進行方向 32 ドット先を目標として追いかける
  • アオスケはパックマンを中心として点対称の位置に向かう
  • グズタはランダムに動く

このようなアレンジがなされており、見事に四方八方から追いかける状況を作り上げたとのことです。

今のゲーム業界はプランナーは仕様を考える、プログラマーは仕様通りに作る、と分業化が進んでいるそうですが、こういうエピソードを聞くと、プランナーの方の意図をうまく噛み砕いて実現するプログラマも間違いなくクリエイティブな仕事なんやなーと感心してしまいました。

ときに、パワーエサの正式名称は「パワークッキー」やったんですね…知らんかった…。_| ̄|○