PS3 用 Linux 発表

PLAYSTATION3本体には開発環境は添付されない、という話をどこかで聞いて購買意欲が下がっていたのですが、11月半ばとは意外に早く出してくるようですね。
PS2 Linux のように SCE 本体からリリースされる訳でなかったのも意外でしたが、開発元の Terra Soft はもともと PowerMac 用の Yellow Dog Linux を出していた所ですね。AppleIntel 移行により市場を失ってしまい、どうなっていたのかちょっと気になっていましたが意外な形での復活です。一方で、SCEMac に Cell を採用するよう Apple に持ちかけていたようですが、電力消費や発熱の問題に悩んでいた Apple はそれを断ったという噂がありました。(ソースの Enterprise watch の記事)
お互い利害が一致しての提携のようですが、Apple にフラれた者同士でどこまでいけるのかちょっと気になりますね…(^^;)。
その一方で価格については、60G モデル(約6〜7万円) と Linux (サポートなし版で約6000円) を合計しても 8 万円を切る値段ですし、普通の Linux ワークステーションとしてみればそこそこ魅力的です。その上、(いきなり性能を使い切るソフトがいきなり作れる訳ではないとはいえ)性能的なポテンシャルのとても高い、自由度の高い Linux ベースで、しかもハードウェア仕様の統一されたゲーム開発環境がリリースされるというのは、まさに X68k の再来という感じでなかなか面白い展開なのではないかと思います。
…もっとも、ソフト開発者向けというのは、とてもニッチな市場でしょうけど…(苦笑)。
ユーザーレベルのゲーム開発環境としては、PC/Xbox360 上で統一的なゲーム開発環境を提供する XNA Game Studio があります。ソフト開発のしやすさで言えば至れり尽くせりの XNA の方が圧倒的に有利ではありますが、根本的に思想やアプローチが異なるので、どちらにもがんばって欲しいと思います。