まさかの Efficeon 復活?

省電力 x86 プロセッサの代名詞(にはなり損ねた orz)、 TransmetaEfficeon プロセッサですが、こちらの記事によると Microsoft をパートナーとして生産した LongRun2 版の Efficeon が実際に存在し、来週の WinHEC2006 で搭載ハードウェアに関する何らかの発表があるそうです。

かつて Crusoe を抱えて華々しくデビューし、日本国内の PC メーカーがこぞってサブノートPCに採用、当時はクロック至上主義だった Intel の存在を脅かすかも、と思われるほどの勢いがありました。しかし、130nm 版の Crusoe の立ち上げに手間取り、その間に Intel が出した PentiumM に顧客を奪われ、ようやく Efficeon を出すも LongRun2 版がなかなか出せずにどんどん収益が悪化、昨年始めに LongRun2 のライセンス中心のビジネスに切り替えていました。
LongRun2 のライセンスそのものは NEC富士通Sony など日本のメーカーとの提携に成功したおかげで会社としての収益は改善、PLAYSTATION3 の Cell プロセッサに採用されるなどちょっとだけ話題になっていましたが、Transmeta 自身が x86プロセッサを出すことはもうないだろう、と思っていました。

そんな「何も期待していない状態」で耳に飛び込んできたこのニュースにはえらい驚きました。以前から TransmetaMicrosoft とも提携していたようなので、何かの間違いで UMPC あたりで搭載されたらいいなーとか勝手に妄想していましたし、一方でMicrosoft が XBOX ポータブルを計画しているらしい噂も一応聞いていたものの、そこに Intel の ULV 版 Core プロセッサではなく Efficeon が入ってくる可能性は完全に予想外でした。

なんだか来週が楽しみで眠れない日々が続きそうです(笑)。