物欲を断ち切るために
昨年末から今年に入って、客先の会社で作業する機会が増えました。とある機械での作業支援ソフトを書いているので、実機のそばで動作確認した方がデータが取りやすい上に、実時間な画像認識をやっている都合上、照明環境も現場に近い方がよいのです。
開発用のノートPCとして持ち込んでいるのは、ここの日記で何度か書いた(id:logion:20071009#p2, id:logion:20071128#p2, id:logion:20071227#p1)私物の MURAMASA PC-MM2-5NE です。CF 化した状態で実際の開発作業にどの程度耐えうるのかのテストも兼ねています…もっとも、8G+8Gではすでに容量面で一杯一杯なので、120G のポータブル HDD を接続し、ソースコード一式はそちら置いてビルドしています。*1
開発環境は VisualStudio 2005 (Standard Edition) を入れており、認識・表示フィルタ(C++)とアプリ(C#)をそれぞれビルドしています。ビルド自体は特に問題ありません。CPU が Efficeon 1GHz なだけあってビルドの時間はそれなりにかかります。もっとも、デスクトップ PC (Pentium4 2.4GHz)での待ち時間とそんなに大きな差はない(どちらも十分待たされる)、という印象ですが…。
が、代わりに以下のような問題が発生しています。
- C++ プロジェクトの Debug/Release の切り替えに 5 分弱の時間がかかってしまう。
- ビルド後に始まる Intellisense の更新によって固まる。
前者はデスクトップ PC においては十数秒で済んでいました。ソリューション内に含まれるプロジェクトの数が多い(10 個ほど)せいかも知れませんが、迂闊に変更すると時間のロスが痛いです。
また、後者はバックグランドで始まるタスクなので、本来ならその状態でもキーボードの打ち込みに影響はないはずですし、デスクトップ PC では実際に問題なく打ち込みできています。ところが、MURAMASA ではビルド後しばらくキーボードに触れずにいると、更新処理にかかりきりになってしまったかのようにキー入力を一切受付けなくなり、一見フリーズしたようになります。こうなると強制終了でもしない限り、更新が全て終了する約10分ほどじっと待つしかありません。それも Debug と Release の双方なので 2 回。
まあ VisualStudio2005 関係のファイル一式をとても遅い D ドライブ(40倍の A-DATA CF)に入れていることが主な原因かも知れませんね…。フラッシュメモリは多少転送速度が遅くても、ヘッダファイルなど細かいファイルのリードが増える分、シーク時間がないのでビルド時に有利…と考えていただけに、本当に D ドライブのせいならちょっと残念です…。今さら 266倍の 8G CF をもう 1 枚買う余裕もないし。
こういう事情のせいですっかり、CPU が速く容量の多い HDD を搭載した(それでもなお小さくて軽いのは必須条件)、ノート PC が欲しくなってしまいした。毎晩客先からの帰り道には、Sofmap の展示機の前でブツブツと念仏のように唱え続ける *2 不審者が一人…。ついこの間まで Silverthorne 搭載の小さい PC 万歳、ゼロスピンドル万歳とか言ってたのが嘘のようです(苦笑)。(いや小さい PC も依然欲しいんですが) 節約中なのに何だかそのうち本当に VAIO G か VAIO T *3 あたりをポチってしまいそうで、それはそれはとても危険な状態…。
こんな禁断症状が続くとそのうち仕事にも影響が出てきそうなので、結局は客先の会社に了解を取り、家に余っていたデスクトップ PC を送ることにしました。快諾してくれた先方の会社の方々に感謝。1 ヶ月ほどよろしくお願いします。
ということで、これで物欲は収まった…と信じたいです。