英語を組み立てる

id:logion:20070404#p1 のナレーション収録をやっていて思ったのですが、うちは帰国してから英語を読む・書く(メールで)・聞く(TVとかで)機会はたまにありましたが、話すことはここ数年全くやってなかった…ということに今更ながらに気付きました。英語を話すというのは、その場で即興で英文を組み立てる訓練でもあります。また、発音のしやすい言い回しを選んだり韻のリズムを考えたりと、日本語で会話する際にも普通にやってることがそのまま英語でも必要になる訳で、メールなどの英文を「書く」のとは、また少し違う頭を使います。*1こういうの、何て言うんでしょうか。正式名称が見つかるまでとりあえず「組み立て脳」とでも読んでおきましょうか(^^;)。

思うに、5年前の帰国直後は「誰かの英語ツッコミに対する技術的反論を頭の中で英語で必死に組み立てる」という夢を見る機会が多く、起きた時点で頭が疲れ果てている…なんていうことが多々ありました。ここ数年はそういうこともなくなり、こうして語学力は衰えていくんやなぁ…と漠然と考えていましたが、それは英語をほとんど話してこなかったのである意味当たり前…と言えるのかも知れません。

今回、自分で英訳した原稿を自分でマイクに向かってしゃべろうとすると、文章自体は問題なくとも発声しづらい言い回しがたくさん見つかって詰まりまくってしまいました。その都度原稿に修正を加えていきましたが、最終的に 20〜30 回は録音し直したような気がします(^^;)。
その結果、収録後しばらくの間、上で書いたような英文を組み立てる感覚が少しだけ戻ったような気がしました。日常の読み書きや聞き取りでは味わえない、少し懐かしくもあり新鮮でもある不思議な感覚でした。そのおかげで上のような事実に気がついた…という次第です。いやまあもちろんすぐに消えましたが。orz

*1:英語が口をついて出てくる状態というのは、無意識のうちにこれを行っているんでしょうね…。