リスニングのちょっとした工夫
先に自分がいつもリスニングの時に使っている方法を説明します。普通に受験している時、リスニングの間は主に以下のような流れになると思います。
テープの音声 | 自分がやること | 心の中の声 |
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問題解説と例題 | 解説を聴く | あぁどないしょどないしょ |
問題1の本文 | 本文を聴き取る | 本文長っ!覚え切れへんがな… |
問題1の設問 | 選択肢を読んで解答 | あれ、何やったけ…思い出せへん |
問題2の本文 | 本文を聴き取ろうとする | 前の解答もまだやのに… |
問題2の設問 | 選択肢を読んで解答しようとする | あぁ…もうぐだぐだや… |
問題3の本文 | ぐだぐだ | ぐだぐだ |
問題3の設問 | ぐだぐだ | ぐだぐだ |
ヒアリングの後半になってくると本文も結構な分量になるため、解答する時点で本文を全てが頭に入っている状況を保つことはかなり難しくなります。
一度解答で詰まり、記憶の中から本文を思い返している内に次の問題の本文が始まって…という感じでずるずると解答ペースが遅れていくと、だんだん混乱してきて何を頭に入れるべきかわからんようになってきます。
これは、設問に関係する箇所が本文のごく一部だけなのに、自分の限られた記憶容量に本文を全部入れようとすることがそもそも無茶という話です。文章量から考えれば、本文と設問(選択肢)のどちらかと言えば、頭に入れておくべきは文章量から考えると設問の方でしょう。選択肢は同じ英文で単語だけ違うという場合も多いので、頭に入れるべき内容はさらに少なくて済みます。
具体的には、以下のように順番をちょっとずらしてやればそれが可能になります。
テープの音声 | 自分がやること |
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問題解説と例題 | 問題1の選択肢を読む |
問題1の本文 | 本文を聴きながら解答 |
問題1の設問 | 問題2の選択肢を読む |
問題2の本文 | 本文を聴きながら解答 |
問題2の設問 | 問題3の選択肢を読む |
最初の問題解説は(形式が大きく変わらない限り)毎回同じなのでわざわざ聴く必要はありません。
その時間を利用して、最初の問題1の選択肢を先読みしておきます。そして、問題1の本文が始まったらそれを聴き流しつつ解答していけばよいです。本文が終わった時点で問題1の解答は完了しているので、問題1の設問が流れている間は次の問題2の設問や選択肢を先読みしていきます。
もちろん、途中一度でも詰まってこの先読のリズムが崩れると、簡単に元のグダグダな状態に戻ってしまうため、わからない時はあきらめて(解答欄を適当にマークして)次に進むことも大切です。
実際に試験を受けてみると、本文の音声が流れている間に教室のあちこちから鉛筆の走る音がするので、こういう方法を使っている方は結構多いような気がします。