よみがえりし君の名は
id:logion:20060210#p1 でも書いたように、Delphi, C++Buidler などの IDE 事業を売却すると発表していた Borland に何やら動きがありそうです。
事業の売却先についての情報はまだありませんが、2ちゃんねる BDS スレからの情報によると、下記サイトが設置されたとのことです。
まだ Borland 側の発表はないようですが(出たようです。下記参照)、こちらのサイトのプレスリリースによると、BorlandDeveloperStudio を以下のように言語別の製品に分け、古えの Turbo ブランドを冠して発売するそうです。
それぞれについて、フリーでダウンロード可能な Turbo Explorer と、$500 以下*1 の Turbo Professional があります。どちらでも GUI の開発は可能ですが、プロ版はコンポーネントやプラグインの自前開発が可能で、サードパーティ製のコンポーネント等がたくさんおまけでついてくるとのことです。Michael Swindell氏のコメントに「Turbo 製品が手狭になったら BDS に移行できます」とあるので、BDS は並行して販売を続けるようですね。登場時期は第三四半期…ということは 9 月中でしょうか。*2
しかしまあ、再び Turbo の名を見ることになるとは思いませんでした。CUI のマルチウィンドウで動いていたソースレベルデバッガは、当時憧れの開発環境でしたよ…。実はMicrosoft に売却され、Delphi コンパイラと Delphi/C++ 用の VCL ライブラリだけ切り出した上で VisualStudio に統合、残りはポイされるのでは…なんていう悲惨なシナリオにガクブルしていただけに、今回の発表は内心ホッとできるものだったと思います。
特に、ネイティブ Win32 の GUI アプリ開発は VisualStudio の ExpressEdition では難しい*3という事情があるので、これを契機にユーザーが一気に広がるといいですね…。
また、TurboC++のこの部分の記述も気になります。
Turbo C++ also includes the Dinkumware C++ runtime libraries and support for the popular Boost library.
Dinkumware の C++ ランタイムライブラリは引き続き一緒に提供されるんですね。何件か報告したバグは無駄にならなくて済みそうです(^^;)。
そして何といっても、ついに Boost の公式対応キター!